2007年9月21日金曜日

映画「妻は告白する」(1961)大映・ 91分


監督・増村保造 出演・若尾文子・川口浩・馬淵晴子・根上淳・高松英郎・小沢栄太郎 。山岳映画というより、男女の愛と裁判劇(サスペンス)を中心に描いた映画ですが、登山のシーンでは山岳の風景もあり、当時の装備も時代を感じさせてそれなりに観せてくれます。北穂高(北穂高岳(きたほたかだけ)穂高連峰北端の山であり、奥穂高岳に次いで高い。日本有数の岩場である滝谷が西面にあることで有名である。山頂付近に北穂高小屋がある。3,106m 山麓を登るパーティのひとりである大学助教授・滝川(小沢栄太郎)が墜落死。そのザイルを切ったのは妻の彩子(若尾文子)。同じくザイルに繋がれていた彼女の愛人・幸田(河口浩)の命を救うためであった。やがて殺意の有無を問う裁判が始まるが、その中で彩子は…。 丸山雅也の『遭難・ある夫婦の場合』を原作に、名匠・増村保造監督と主演・若尾文子の名コンビが贈る壮絶なるヒロイン映画。裁判の進行とともに彼女の過去が描出されていき、そこから日本的呪縛の世界から解き放れようとするひとりの女の愛と性が鮮烈に映し出されていく。殺人事件の容疑で裁判途中にもかかわらず幸田の職場やアパート、喫茶店で会ったりボート遊びに海水浴と辺りを憚らず行動してしてしまうところは、そんなことしてていいの?と心配になるほど。世間を憚るより愛のほうが勝ってしまう情念が凄い! このコンビによる最高傑作との声も高く、またここでの若尾のぞっとするような情念のこもった美しい佇まいは必見です。
(映画情報と解説の一部を allcinema online より引用させていただきました)
(登山、山岳などに関連する映画を不定期に紹介してます)

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